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執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

大規模修繕工事費用の目安

更新日:2021年1月22日



 最近、立て続けに管理会社が出してきた大規模修繕工事費用が高いという相談がありました。1件は45戸のマンションで、5600万(税込)。もう一つのマンションは43戸で6000万(税込)という見積もり金額です。戸当たりで換算するとそれぞれ124万、139万円になります。

 私が管理組合に説明する場合の大規模修繕工事の費用の目安は、戸当たり100万円です。ネット等でみても「75万~125万」との説明になっています。税込で考えても戸あたり110万を目安に考えています。


マンション大規模修繕工事実態調査

 国土交通省は平成30年5月11日に、マンション大規模修繕工事に関する実態調査を初めて実施し、その内容を公表しました。

 その内容によると、大規模修繕工事の実施時期は1回目が築13年~16年、2回目が築26年~33年、3回目が築37年~45年になっています。

 工事費用については、戸当たり75~100万円が30.6%、100~125万円が24.7%となっています。全体のマンションの約8割は戸当たり125万以下で実施できています。


 改修項目や、バリューアップ項目もあると思いますが、塗装や防水・タイル補修等だけの標準の改修メニューであれば、戸当たり100万(税別)、バリューアップまでを含めて戸当たり125万(税別)というのが、今の私の見立てです。


 相談いただいた2物件とも、戸数がそれほど多くないこともあり、管理会社主導方式で進められていたマンションです。相見積もりや、他社競合がないため、管理会社の言いなりになりがちです。大規模修繕工事自体が特殊な工事であり、一般の人達には価格の妥当性の相場観もありません。


 人のいい管理組合であれば、「修繕積立金の範囲内だし、こんなものかな。」と、発注してしまうんでしょうね。管理会社からの見積もりが高いと感じたら、是非、建築の専門家に相談してみてください。


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