大規模修繕工事のコンサルタントで、マンションの役員さんとお話する際に、会話の中で「?」となることがたまにあります。気を付けてしゃべっているつもりでも、専門用語でしゃべっていて、一般の方には、何をしゃべっているのか理解できないというケースも。
そこで今回は、大規模修繕工事で知っておいて欲しい専門用語を以下に解説します。
・RC造(あーるしーぞう) コンクリートの中に鉄筋を入れる構造や工法を指す。耐震性、耐久性、防音性に優れるが、熱伝導率が高く外気の影響を受けやすい。RC構造、鉄筋コンクリート構造とも呼ぶ。
・アクリルシリコン樹脂塗料(あくりるしりこんじゅしとりょう) シリコン樹脂とアクリル樹脂を用いた塗料。耐用年数は約15年と長く、コストパフォーマンスに優れる。シリコン塗料とも。大規模修繕で一般的に用いられている外壁塗料。
・上裏(あげうら) 庇や階段、ベランダ・廊下の天井など、見上げて目に入る裏側部分。
・アルコープ(あるこーぷ) 共用廊下から少し後退させて造った玄関前スペース。廊下から視線を遮る効果が期待でき、プライバシー保護につながる。アルコーブとも呼ばれる。
・アンカーピンニング(あんかーぴんにんぐ) アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法。建物を修繕する際に行われる工法の一つ。アンカーピンとエキポシ樹脂で下地コンクリートと仕上げ材を接着し、外壁の剥離・剥落を防ぐ。アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法とも。
・入隅(いりすみ) 壁や板などの2つの面が出会うところの内側のへこんだ部分。出っ張った角の部分は出隅(ですみ)という。
・インターロッキング(いんたーろっきんぐ) レンガのような形状のコンクリートブロックを嚙み合わせる施工方法。玄関ホールまでのアプローチや駐車場といった外構の床に用いられる。
・浮き(うき) 壁や床のモルタルやタイルが、下地から剥離しつつある状態。
・打替え(うちかえ) 外壁やサッシ、タイルの目地に打ち込まれているシーリング材を、新しいシーリング材に替える作業。
・打継ぎ目地(うちつぎめじ) コンクリートの打設作業を中断する際に計画的に設ける継ぎ目ならびに、そこに充填するシーリング材。
・ウレタン樹脂塗料(うれたんじゅしとりょう) 塗料を構成する「顔料」「樹脂」「添加剤」「水もしくは溶剤」のうち、樹脂がウレタンの塗料。比較的価格が安く、約5〜7年の耐久性がある。
・上塗り(うわぬり) 外壁塗装の最終工程で、防水性や耐久性を高めるための仕上げとなる塗装。トップコートとも呼ぶ。
・ALC(えーえるしー) 軽量気泡コンクリートの意。断熱性・耐火性・遮音性が高く、普通のコンクリートよりも軽い。板状に加工したALC板(ALCパネル)は、火災時に有害なガスや煙を出さない建築材料として、屋根や床、外壁などに使用されている。
・EXP. J(えきすぱんしょんじょいんと) 2つの建築物の隙間を埋める接合材。Expansion(伸張) Joint(つなぎ目)の略語。地震などで建築物が受けるダメージを最小限に抑えるため、マンションやビルは規模や形によって隙間を挟んで複数の躯体に分けて設計することがあり、その隙間を埋める際に使われる。
・SRC造(えすあーるしーぞう) 鉄骨鉄筋コンクリート造の一種。耐震性能と耐火性能が非常に高く、防音性・耐久性にも優れているため、高層ビルなど大規模な建築物に用いられる。鉄骨と鉄筋コンクリートを併用するため、材料費がかかる点や工程が複雑で工事期間が長期化しやすい点はデメリット。
・FRP(えふあーるぴー) ガラス繊維などの強化材で補強されている繊維強化プラスチック。耐久性・耐水性・成型性に優れており、マンションでは受水槽にも使われる。
・エフロレッセンス(えふろれっせんす)
コンクリートやモルタルの表面に白華(はっか)という白い生成物があらわれる現象。コンクリート内の水分が水酸化カルシウムとともに表面に出て、空気中の二酸化炭素と結合して起きる。
・屋上ハッチ(おくじょうはっち) 屋上へと上がるための出入り口。避雷針の点検や大規模修繕工事の状況確認の際に利用される。
・踊場(おどりば) 階段の途中で平らになっている部分。階段の方向を変えたり、転落の危険を緩和するために設けられる。
・外構工事(がいこうこうじ) 駐車場や塀、門扉、外周のネットフェンス、植栽、遊具施設など、敷地内の建物まわりの工事すべてを指す。
・外壁タイル(がいへきたいる) 石や土、粘土を約1300度の高温で焼き固めたもの。素材を活かした素朴なデザインから凝ったものまでさまざまな種類があり、重厚感や高級感がある。
・開放廊下(かいほうろうか) 片側に住戸が並び、もう一方が外に面している状態の廊下。片廊下ともいう。
・笠木(かさぎ) 手すりや腰壁、パラペット(屋上にある落下防止の壁)の上部に取り付ける仕上げ材。
・瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん) 売買した物に通常では見つからない瑕疵(欠陥や不良)があった際、売主が買主に対して追う責任。買主に落ち度がない場合、瑕疵を知ってから1年以内であれば損害賠償や契約解除を求められる。
・仮設工事(かせつこうじ) 建築・修繕工事期間中に行う、一時的な施設や設備の施工工事。仮設トイレや工事用電力・用水、養生など。
・ガラリ(がらり) 雨水や虫の侵入を防ぐ目的で外壁の給排気部分に取り付ける蓋。一般的には丸い形状をしている。換気口カバーやベントキャップとも呼ばれる。
・仮囲い(かりがこい) 工事期間中、敷地の境界線に沿って設置される仮の囲い。現場や資材置き場の安全を確保したり、関係者以外の侵入を防いだり、騒音を抑える目的がある。
・躯体(くたい) 建物を構成する基礎や柱、梁、壁面、床などの構造体の総称。
・グラウト注入(ぐらうとちゅうにゅう) 隙間やひび割れ、空隙、空洞の補修のためにセメント系やガラス系、合成樹脂といった液体を注入する作業。
・クラック(くらっく) 外壁や内壁、基礎部分にできる亀裂やひび割れ。
・ケレン(けれん) 主に鉄部の汚れやサビをヤスリなどで落として素地を整える作業。新たに塗料を塗る際に密着度を高める効果がある。
・玄関ポーチ(げんかんぽーち) 玄関の上に突き出ている屋根(庇)のある空間。一戸建て住宅に設けられるが、マンションでも門扉を設けて、門扉から玄関までの空間をポーチとする場合もある。
・現地調査(げんちちょうさ) 建物の劣化状況を目視や打診により把握するため、ならびに打診状況を踏まえて修繕工事の見積りを作成するために、担当者が該当の建物におもむいて行う調査。
・現場管理費(げんばかんりひ) 工事にかかる費用のうち、資材等の価格ではなく人件費や交通・通信費、工事保険の保険料といった諸経費の総称。
・現場代理人(げんばだいりにん) 工事請負業者の経営者に代わって、工事現場全体の管理を行う責任者。工程管理や請負代金の管理、周辺住民からの苦情への対応などを担う。
・高圧洗浄(こうあつせんじょう) 高い圧力で水を噴射し、その勢いを利用して外壁や排水管のカビや苔といった汚れを落とすこと。
・コーキング(こーきんぐ) 建物の気密性や防水性を向上させるために、隙間を目地材などで埋めること。シーリングと同義。
・ゴンドラ足場(ごんどらあしば) 昇降装置により可動する機械足場。壁面全面に足場を立てる必要がなく、手間が少なく防犯性も高い。ただし、風に弱いという欠点もある。
・錆汁(さびじる) コンクリートの中の鋼材が腐食によって生じた腐食生成物が、ひび割れを通して表面に滲み出たもの。
・サビ止め(さびどめ) 鉄が雨にさらされるなどしてサビつくのを防ぐこと。腐食の原因となる酸素や水分から鉄を保護するために塗料を塗る。
・三方枠(さんぽうわく) 戸や扉の設置に先立って取り付ける枠。開口部の上方と左右の三面に取り付ける。
・シート防水(しーとぼうすい) 下地に接着材を塗布し、塩ビ樹脂や加硫ゴムを原料とした防水シートを貼り付ける工法。塩ビシートが主流。
・シーリング(しーりんぐ) 建物の気密性や防水性を向上させるために、隙間を目地材などで埋める作業。コーキングと同義。
・下地処理(したじしょり) 付着させる塗料が密着するよう、下地面の汚れを落とし、なめらかに整える作業。下地処理が行われていないと、塗料が剥がれやすくなったり、劣化が進行しやすくなったりする。
・下地補修(したじほしゅう) 塗装や防水施工を行うにあたって、下地部分の凹凸や亀裂を削ったり埋めたりして整える作業。
・下塗り(したぬり) 塗装工事や防水工事に際して、下地と塗料の密着力を高めるために行う作業。仕上げの前に施して上塗りの発色をよくする目的でも行われる。
・遮光性塗料(しゃこうせいとりょう) 太陽光を高い水準で遮蔽し、室内温度を下げる効果を持つ塗料。水に含まれている微量の藻類はわずかな太陽光でも増殖する藻類が増殖する可能性があるため、高架水槽や受水槽に使用される。
・充填(じゅうてん) 隙間や欠損部分にものを詰めて埋める作業。コンクリートのひび割れをモルタルで埋めたり、防水のためにつなぎ目をシリコン材などで埋めたりする。
・樹脂モルタル(じゅしもるたる) モルタルに樹脂製の混和剤を混ぜて化学反応を起こし、硬化させた材料。外壁の補修や下地の調整として用いられる。エポキシ樹脂モルタルのように混和剤を用いない材料もあるが、樹脂モルタルのほうが軽量である点から重宝されている。
・主要構造部(しゅようこうぞうぶ) 建物の構造において重要な役割を果たしている部分。建築基準法2条5号では、「壁・柱・床・梁・屋根・階段」と定義される。構造上重要でない最下階の床、間仕切り用の壁、間柱、つけ柱、局所的な小階段などは除外されている。
・伸縮目地(しんしゅくめじ) 温度変化による膨張や収縮でコンクリートに生じる亀裂を最小限にとどめるため、一定区画ごとにコンクリートを区切って、境界を弾力性のある素材で繋いだ部分。
・スラブ(すらぶ) 鉄筋コンクリート(RC造)の床または屋根。
・設計監理方式(せっけいかんりほうしき) 工事の内容や見積りの精査、施工品質のチェックを、実際に工事を行う施工会社とは別の管理会社や設計コンサルタントに依頼する方式。
・セットバック(せっとばっく) 建物を前面道路から後退して建築すること。前面道路の幅員が狭い、対岸が川である場合などでは、一定のセットバックを設けるよう建築基準法で定められている。
・増圧直結給水方式(ぞうあつちょっけつきゅうすいほうしき) 配水管のポンプの圧力だけでは届かない中高層建築物に増圧ポンプを設置して給水する方式。
・打診棒(だしんぼう)
コンクリートやモルタル、タイル面、塗装面が、下地から剥離していないか調査するための棒。パルハンマーともいう。
・立上り(たちあがり) 建築用語で、床から垂直に立ち上がった部材のこと。屋上の平場にあるパラペット(小さい壁)や、ベランダ・バルコニーの腰壁も該当する。
・脱気筒(だっきとう) 屋上において、コンクリートの下地部分と防水層の間に発生した水蒸気を排気するための筒。温度差や太陽の熱による水蒸気で防水層が膨らんでしまうのを防ぐ。
・中性化(ちゅうせいか) モルタルやコンクリートが、大気中の炭酸ガスなどに反応してアルカリ性から中性になること。中性化が進むと鉄筋が錆び、本来の強度を維持できなくなる。
・チョーキング(ちょーきんぐ) 雨や紫外線による劣化で、外壁の塗料に含まれている顔料がチョークのような粉になって浮き出る現象。
・通気管(つうきかん) 排水管内の圧力を調整し、スムーズに水が流れるようにするために設けられる配管。空気を取り込むことで、管内の真空状態を阻止し、逆流を防ぐ。
・出隅(ですみ) 2面の壁や板が出会ったときにできる隅の出っ張った部分。内側の凹んでいる部分は入隅という。
・塔屋(とうや) ビルやマンションの屋上にあって、突き出した部分。機械室や階段室、空調・給水設備室として利用される。
・トップコート(とっぷこーと) 外壁塗装の最終工程で、防水性や耐久性を高めるための仕上げとなる塗装。上塗り材ともいう。
・トップレール(とっぷれーる) ベランダやバルコニー、屋上の腰壁に取り付けられる手すり。落下防止や、高級感の演出に効果的。耐久性に優れ錆びにくい、ステンレス製やアルミ製のものが一般的。
・塗膜防水(とまくぼうすい) 防水工事で行われる工法の1つ。ウレタンを原料にしたものが多く、塗料状のウレタンゴムを塗って防水層を形成する。
・取合(とりあい) 建築用語で、部材どうしの接点の具合や接合方法を指す。サッシとタイル、タイル面と塗装面の接合部など。
・ドレーンレール(どれーんれーる) エアコンの室外機から流れる排水を、排水溝へと導くための部材。中心に溝がある形状で排水が広がらない仕様になっており、床面を清潔に保てる。
・ドレン(どれん) 水抜きのための装置。排水管や排水溝などを指す。
・中塗り(なかぬり) 外壁塗装において、下塗りと上塗りの間に塗りつける層。下地を整えたり、上塗り材を補強したりといった効果がある。
・軒天(のきてん) 屋根の裏側。
・ノンスリップ(のんすりっぷ) 階段の踏板(踏面)の縁についている、滑り止め。階段先端部の破損、摩耗の防止も目的にしている。金属製やタイル製のものが一般的。
・排煙設備(はいえんせつび) 火災時に発生した煙を屋外に排出し、避難時間の確保や円滑な消防活動の支援を目的とした設備。
・排水ドレン(はいすいどれん) 排水、雨水、汚水を流す設備。排水口。
・剥離(はくり) タイルや塗膜された塗料が浮いたり剥がれたりしてしまう現象。
・ 爆裂(ばくれつ) コンクリートの亀裂から侵入した雨水などで、内部の鉄筋が錆びて膨張し破裂する現象。
・斫(はつり) コンクリートを削る、壊す、切る、穴を開けるなど、サッシや窓枠に合わる作業。
・ハト小屋(はとごや) 建築用語で、エアコンの室外機や冷却塔への渡り配管を屋上へ貫通させる際に、配管の防水を目的に設けられる小屋。
・はめ殺し(はめごろし) 開閉ができないよう固定された窓。喚起目的ではなく、採光を目的として取り付けられる。FIX窓とも呼ぶ。
・パラペット(ぱらぺっと) 平らな屋根や屋上、バルコニーの外周部に設けられた低い壁。
・梁(はり) 建物の柱と柱を水平方向に繋ぎ、床や屋根などの重量を支える部分。
・PC造(ぴーしーぞう) あらかじめ工場で作られたコンクリート部材を運搬可能な大きさにして運び現場で組み立てる「プレストキャストコンクリート」を使用した建築構造。
・避雷針(ひらいしん) 建物への落雷を防ぐため、雷を誘導し、電流を安全に地表へと流す棒状の装置。建物の一番高いところに設置する。
・平場(ひらば) 建築用語において、建物の屋根や屋上の平面を指す。
・ピロティ(ぴろてぃ) 2階以上の建物で、1階部分のうち壁がなく柱だけで構成された空間。1階部分をエントランスホールや駐車場として用いる際にとられる形式。
・ピンホール(ぴんほーる) 外壁塗装の不良によりできた針でついたような小さな穴。塗装時の気温や乾燥時間、塗膜の厚みが適切でない場合に発生する。見た目が悪くなるだけでなく、劣化に繋がる可能性がある。
・FIX窓(ふぃっくすまど) 開閉ができないよう固定された窓。喚起目的ではなく、採光を目的として取り付けられる。はめ殺し窓とも呼ぶ。
・フィラー擦り込み(ふぃらーすりこみ) 外壁のコンクリートやモルタルのひび割れを補修する工法のひとつ。Uカット工法のようにひび割れ周辺を切り取らず、フィラーと呼ばれる詰め物をすり込むため、工程が少なく簡単な工法。軽微なひび割れに適用する。
・吹付タイル(ふきつけたいる) 外壁の仕上げ方法の一種。塗料を下塗材、主材、上塗材の3回塗り重ね、ローラーやコテを使って表面に凹凸模様を付けて仕上げる塗装方法。
・フッ素樹脂塗料(ふっそじゅしとりょう) フッ素樹脂を配合した塗料。耐久性、耐水性、艶にも優れ高レベルな塗料であると同時に、コストも高い傾向にある。
・プライマー(ぷらいまー) 塗料を綺麗に仕上げるため、材料の下地として塗る塗料。壁や屋根と上塗り用の塗料の双方になじむ成分でできている。
・ブリード汚染(ぶりーどおせん) 外壁などのひび割れをシーリング材等で補修した際、シーリング材の成分と塗料が化学変化を起こしてしまい、成分がにじみ出たために汚れやホコリを吸着して汚れてしまう現象。
・隔板(へだていた) ベランダやバルコニーにあり、隣接する住戸間を区切るパーテーション。非常時には蹴破って隣戸のベランダへ避難できるようになっている。
・変性エポキシ(へんせいえぽきし) 鉄をはじめ金属素材への密着性が高く、防錆材に優れる塗料の素材。通常のエポキシ材のように 専用の溶剤や中和材を必要とせず使い勝手が良い。
・ベントキャップ(べんときゃっぷ) 雨水や虫の侵入を防ぐ目的で外壁の給排気部分に取り付ける蓋。ガラリや換気口カバーとも呼ばれる。一般的には丸い形状をしている。
・メーターボックス(めーたーぼっくす) 電気やガス、水道などの計量器を、検針しやすいよう一箇所に集めて収納する空間。MBともいう。
・目地(めじ) タイルやレンガなどを貼ったり積んだりする際にできる隙間、継ぎ目の部分。
・Uカットシーリング(ゆーかっとしーりんぐ) コンクリートに生じたひび割れを補修するため、ひび割れ部分をU字にくりぬき、シーリング材を充填する工法。
・誘発目地(ゆうはつめじ) コンクリートの乾燥や温度変化によって発生するであろう亀裂を事前に想定し、計画的に一定の場所へひび割れを集中させるため、故意に設ける目地。比較的安全な位置でひび割れるようコントロールできるとともに、修繕箇所が集中することで工事がしやすいというメリットがある。
・ラーメン構造(らーめんこうぞう) 垂直に立つ「柱」と、水平方向に柱を繋ぐ「梁」でできた長方形の骨組みに囲われている構造。「ラーメン」とはドイツ語で「枠」の意。
・ライニング更生工事(らいにんぐこうせいこうじ) 古い配管を新しいものに取り替える「更新工事」に対し、既存の配管をクリーニングして専用の塗料を流し新管のように再生させる工事。
・ラッキング(らっきんぐ) 配管の保温や断熱に用いられている素材を保護する薄い金属の板材、またその板材を巻く作業を指す。
・陸屋根(りくやね、ろくやね) 傾斜のない平面上の屋根のこと。平屋根、フラット屋根とも。
・ルーフドレイン(るーふどれいん) ベランダや平面状の屋根の雨水を集め、排水するための金物。
・ルーフバルコニー(るーふばるこにー) 階下の屋根を利用したバルコニーのこと。建物から外へ張り出しているような構造で、屋根がなく、周りが柵やフェンスで囲われている。ルーフテラスやルーフガーデンとも呼ばれる。
・ローバル塗装(ろーばるとそう) 高温で加工処理が必要な溶融亜鉛めっきと同等の防錆性能を持つ亜鉛含有率が高い塗料。常温で施工できるため「常温亜鉛めっき」とも呼ばれる。
いかがでしょうか?私も新入社員で新築工事の現場に配属された当初は、先輩社員や職人さんが言っている言葉がまったく理解できませんでした。
「ネコに積んでトラ持ってこい。」と言われて、ネコ?トラ?ここは動物園?と思ったものです。正解は、「ネコ車(一輪車)にトラロープ(黄色と黒色のロープ)を積んで持ってきてくれ。」
今では懐かしい思い出です。
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