2024年5月28日の読売新聞の表題の記事を紹介します。
「昨年度 進む老朽化 利用呼びかけ
一定の基準を満たす管理計画を策定している分譲マンションを自治体が認定する「マンション管理計画認定制度」について、高松市が取り組み始めた2023年度の認定が3棟にとどまっていることがわかった。市は専門家による相談会や無料の派遣制度などを設けており、活用を呼びかけている。(黒川絵理)
同制度は国が22年度から導入した。自治体が、▽長期の修繕計画を定めている▽修繕積立金の経理が適正▽総会が毎年開催されている――などの基準を満たす管理計画を定めているマンションを認定する。認定によって、売買で高く評価されたり、修繕のためのローンや積み立ての金利が優遇されたりするメリットがある。また、定期的に修繕すれば固定資産税の減額措置もある。
市都市計画課によると、22年度、市内の分譲マンションは約420棟あり、市民の約1割が居住している。築40年を超えるマンションは22年度、35棟余りの計約2700戸だったが、32年度には120棟超(約6300戸)、42年度には240棟超(約1万1900戸)と見込まれている。建物の老朽化や住民の高齢化による管理組合のなり手不足などから、管理不全に陥る懸念があるという。
高松市では23年度から認定申請の受け付けを開始。31年度に認定済みのマンションを140棟にするとの目標を掲げるが、今月27日時点で3棟にとどまっている。同課は「管理組合側にハードルが高いと考えられているのでは」と分析する。
市では、毎月第2火曜日の午後、市役所で国家資格の「マンション管理士」らが応じる無料相談会を実施しているほか、昨年からはマンション管理士を1、2回、各物件に無料で派遣する事業も始めた。
同課は「困りごとがあれば相談してもらい、認定申請につなげたい。マンションの適切な管理を実現できれば」としている。」
高松市のホームページを見ると1月20日現在で管理計画認定制度を受けているマンションは8棟(スカイハイツ玉藻(築41年)・アルファライフ片原町駅東(築12年)・ダイアパレスポートアベニュー高松100(築33年)・ファミール松島町(築29年)・アルファライフ中央通り(築10年)・アルファシティ屋島壱番館(築32年)・ファミール桜町(築28年)・アルファステイツライオン館(築16年))になっています。すべてがあなぶきハウジングサービス管理のマンションであり、管理会社によって、管理計画認定 制度への取組の積極性に違いがあるようです。
全国では1800棟あまりのマンションが管理計画認定制度を取得していますが、高松市は、まだまだこれからの状況です。
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