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執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

なんちゃって超高層マンション

更新日:2021年9月3日



 高松市では、今4棟の高層マンションが建築中で販売予定です。一棟目はグラディス高松ザ・タワーで20階建て90戸(株式会社マリモ)、二棟目はクレアホームズ番町ザ・パークフロントタワー20階91戸(セントラル総合開発)、三棟目はジオ高松常磐町J.CRESタワー18階98戸(阪急阪神不動産・JR四国)・四棟目はアルファステイツ南新町タワーレジデンス19階103戸(あなぶき興産)となっています。過去には高松市内で15階より高いマンションは、あなぶき興産のアルファタワー桜町19階164戸とアルファパークナード高松ザ・タワー19階134戸の2棟だけでした。


 一般的に言われている超高層マンションは高さ60m以上の20階建て以上のマンションであり、首都圏等では高さ100m超の30階建て以上のタワマンが一般的です。エレベーターも低層棟用と高層棟用に分けられ、戸数も500戸超になるようなケースが多いです。大規模物件であることから、共用部の施設も充実しており、ホテルのようなサービスも受けられる高級マンションとして、一般のファミリーマンションとは別格の趣があります。


 高松では、今までは14階・15階の高さ45m以下のマンションが一般的でしたが、今回のこれらのマンションは高さ60m以下で計画されたマンションとなります。法的規制で言えば、非常用エレベーターの設置・特別避難階段の設置・高層階の住戸内にスプリンクラーの設置等が追加で必要な設備になってきます。


 現在販売予定のこれらの高層マンションを見てみると、戸数も100戸弱と少なく、高さも無理やり20階建てにしていたりと、物件名の付け方も含めて、「超高層マンション」のふりをした「なんちゃって超高層マンション」のような気がしてしかたありません。特に、20階建てで計画された2棟のマンションは平均階高も3m以下になり、将来のリフォーム等も考えると、決してお勧めマンションとは言えません。


 地域の地方都市であれば、容積率も最大でも400%程度であり、14階建てで、充分容積率も消化できます。あえて高さ45mを超えて計画し、非常用エレベーターやスプリンクラーを設置し、建築コストをアップさせる理由がわかりません。


 営業主体のデベロッパーが、超高層マンションに近いイメージで、販売したいだけなのかも?と思ってしまいます。


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