先日分譲マンションのチラシを見ていたところ、3390万円の新築分譲マンションで管理費・修繕積立金を含めて、月々7万円弱で買えるとの支払い例が出ていました。(ボーナス支払い10万円)
周辺の賃貸マンションの家賃よりも低額で、新築でしかも広い家に住めることになります。とても安いと思ったのですが、ローンの内容を良く見ると、返済期間が50年になっています。
住宅金融支援機構のフラット50以外でも、最近は50年ローンを設定している銀行もあるようです。先日は戸建て住宅のチラシにもローン支払い例が50年に設定された物件が載っていました。
建築費が高額になり家が買いにくくなっているのも理由だとは思いますが、安易に50年ローンを提案してくる販売会社のチラシには大いに疑問があります。
一般的には35歳前後で家を購入するケースが多いと思いますが、50年間のローンを組むと、支払いが終る時期は85歳になります。70歳まで働くとしても、それから15年も年金だけで、住宅ローンを支払うのは無理です。日本の男性の平均寿命は82歳、ローン完済前に死んでしまうことになります。またマンションでは、まだしも木造住宅の一戸建てが50年後も、建て替えずに存在出来るかどうかも疑問です。
昔の住宅金融公庫の融資期間は、マンションで最長35年、木造住宅で最長30年でした。やはり、このあたりの期間設定が妥当だと、個人的には思います。
安易に50年ローンをお客様に勧める住宅販売会社には注意が必要です。
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