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執筆者の写真快適マンションパートナーズ 石田

工事中の注意点

更新日:2022年5月13日



 今回は大規模修繕工事中の注意点について説明します。大規模修繕工事には工事中の騒音や振動以外にも、入居者が生活で注意しなければならない項目がいくつかあります。

バルコニーの片づけ

 まず工事着工前にバルコニーの片づけが必要になります。バルコニーに物があると大規模修繕工事が実施できません。エアコン室外機以外のものは、入居者が処分するか、部屋内に取り込む必要があります。バルコニーに設置しているパラボラアンテナや防鳥ネットも撤去する必要があります。有料でバルコニーの片づけ・ゴミ処分をおこなってくれる施工会社もあるので、高齢で片づけが難しい入居者の方は、施工会社に相談してみましょう。またバルコニーで育てている観葉植物等は、マンション内にスペースがあるのであれば、専用の置場を別途設置してもらうことも可能です。(水やりは各自で行う)網戸も施工中は各自で外して、施工中は部屋内に保管する必要があります。

駐車場の移動

 足場設置や、工事の材料置場等を確保する目的で、一部駐車場が使えなくなるケースがあります。その場合は管理組合名義で、近隣の駐車場を借りる必要があります。また、専用庭についても、足場設置場所に植木等がある場合は伐採や移植が必要になります。駐車場を移動させない目的で、足場を設置せず、ゴンドラ等で施工することも可能ですが、工事費が高くなることと、施工性が悪くなるため工期が伸びるデメリットがあります。

洗濯物

 工事中はバルコニーでの洗濯物が干せない日が発生します。洗濯物を干すことが可能かどうかは、前日夕方に、エントランスホールの工事用掲示板に掲示されるので、毎日見るようにしましょう。工事中だけ共用部に乾燥機を設置してくれる施工会社もあります。

セキュリティ

 工事中は廊下側の窓の面格子が撤去されるため防犯対策が必要となります。また外部から工事用足場を登ってバルコニーにも侵入しやすくなります。施工前に、窓用の補助ロック錠を貸し出してもらえるので、必要個数を借り、普段から窓に補助ロックをかけるようにしましょう。施工会社によっては、足場に防犯センサーや防犯カメラを設置してもらえる会社もあります。また現場に入る作業員は、作業員とわかるようベストを着用しています。ベスト等も着用していない不審者を発見したら、現場事務所に連絡しましょう。

その他

 住みながらの工事のため、色々な個所に危険が潜んでいます。塗りたてのペンキが服についたり、床の養生シートで滑って転んだり、工事中に廊下や階段を歩くときは、注意して慎重に歩きましょう。危険個所にはガードマンが配置されていますので、ガードマンの指示に従ってください。

その他にも、塗料や防水材の臭いで気分が悪くなったり、騒音が気になったり、日中家にいる人は、昼間、図書館等に出かけることも、苦痛を和らげる一方法です。

 工事中は色々とストレスのたまる工事ですが、足場がとれて建物が綺麗になると、今までの苦労も報われます。やって良かったとみんなが思うような、大規模修繕工事にしたいですね。

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